厄年には、厄払い(厄祓い)をするという習慣があります。
源氏物語の中にも、紫の上が三十七歳の時に厄除けのための加持祈祷をしたという話が出てきますので、すでに平安時代にはそのような風習があったということになります。
現在では、一般には、お寺や神社にお参りしてお払い(お祓い)をしてもらうという方法をとります。
厄払いの金額・料金は、一万円か五千円というところが多いようです。
時期としては、前厄・本厄・後厄にあたる年の正月三が日から節分の頃までにすることが多いですが、誕生日を選ぶ人もいます。
また、お寺や神社によっては、とくに厄除け祈願祭というものが行われているところもあります。
結局のところ、厄年の自分の身に災厄が降りかからないようにするために神仏のご加護をいただこうと考えるのは、平安時代も今も変わらないわけですね。