日本で節分の日に最も広く行われてきた習慣、年中行事といえば、豆まきではないでしょうか。豆まきには、一年間を無病息災で暮らせるように願うという意味があるといわれます。
節分に豆をまくといっても、どこにどうやってまけばよいのでしょうか?
以下が、正しい豆撒き(豆まき)の仕方と言われるものです。
まず大豆(だいず)を煎ってから升(ます)に入れ、まずは神棚(かみだな)にお供えします。
そして、それを「鬼は外!」という掛け声とともに、玄関から家の外に向かって豆を2回まきます。
その次に、今度は「福は内!」と言いながら、家の中に2回まくのです。
景気のよい掛け声とともに、なるだけ元気よくまきましょう。
その年の干支(えと)生まれの人、つまり年男や年女、または厄年の人がまくとよいとされています。
ちなみに、「鬼は外!」の「おに」とは、もともとは目に見えない邪気のことを指し、古来より節分の夜に出没すると考えられてきたのです。「鬼は外!」「福は内!」の掛け声は、一説によると室町時代頃にまでさかのぼるそうです。
こうして豆をまくことで、一年間の厄払い(厄祓い)・厄除けをし、家族みんなの幸せを願うのです。あとの掃除が大変だ、なんて言っている場合ではありません!
豆撒きをした後には、自分の年齢と同じ数か、または年齢より一つ多く豆を食べましょう。